中学受験の難関校・中堅校とはどんな学校?曖昧な学校ランク付けの事実

中学受験入門
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こんにちわ。スマイルパパ(@二児の中学受験生パパ)です。

進学塾の合格実績などを見ると、よく「難関校 ○○中学校 XX合格!」といったフレーズや、「○○の塾は中堅校に強い!」などと使われるケースもあります。

この「難関校」や「中堅校」とは具体期にどのような学校のことを言うのでしょうか?

難関校や中堅校って具体的にどんな学校のことを指しているのだろう?

この記事は、中学受験で学校のランクで使われる「難関校」や「中堅校」の定義についてお話します。

難関校・中堅校の明確な定義は存在しない

最初に結論から言ってしまうと、中学受験における難関校や中堅校の明確な定義はありません。

また、進学塾ごとに使っている言葉も異なるのが実情です。

例えば、上位の学校のグループを、ある進学塾では「難関校」という言葉を使い、他の新学校では「上位校」という言葉を使っているケースがもあります。

また、「難関校」と「上位校」の対象の学校も進学塾によって様々です。

中堅校も中位校と言ったり、その対象の学校も進学塾によって様々です。

よって、難関校や上位校という言葉は、あくまで偏差値を元にざっくりと難易度をグルーピングした定義となります。

難関校・中堅校という言葉に明確な定義はないものなんだね。

世の中の定義から考える難関校・中堅校

世の中の「難関校」「中堅校」という言葉に明確な定義がないことは説明した通りです。

明確な定義がない中でも、各進学塾のホームページやネット上の情報を眺めていると、一般的なイメージが見えてきます。

一般的なイメージでは大体以下のように考えられます。

尚、偏差値はよく使われる四谷大塚偏差値で記載しています。

(偏差値も進学塾によって異なりますのが、その話は別途説明したいと思います。)

私立中学校のグループイメージ
※偏差値は四谷大塚偏差値
  • 最難関校

    偏差値65以上
    御三家を含む有名進学校
    東大合格者を多く輩出
    早慶上理(早稲田・慶應・上長・東京理科)へも多数進学

  • 難関校(上位校)

    偏差値55〜64
    有名進学校
    早慶上理、GMARCH(学習院・明治・青山・立教・中央・法政)へ多数進学

  • 中堅校(中位校)

    偏差値45〜54
    早慶上理もいるが、GMARCHへの進学が多い

  • 下位校

    偏差値44以下

私立中学の中には在学中に大きく偏差値を伸ばす学校もあります。

しかし、概ね入試時の偏差値と、進学する大学のランクは連動していることがほとんどです。

また、中堅校と言われる学校は入試偏差値45〜54程度、受験生の平均近辺の偏差値帯が該当します。

一般的に偏差値50というと平均=普通というイメージです。

しかし、中学受験の偏差値50は一般期な60ぐらいに該当しますので、中堅校と位置付けされるのも理解できるでしょう。

グループが大体4つに分かれると考えれば理解しやすいね。

御三家は別の概念

難関校、中堅校という考え方は、私立中学校全体をグループ分けする際に使われる考え方です。

それと別によく使われるのが御三家という言葉。

御三家とは東大合格者数の多いトップ3校を指す言葉です。

こちらは難関校や中堅校のように曖昧な定義ではなく、明確に学校が決まっています。

尚、東京都の私立中学校の御三家は以下になります。

男子開成・麻布・武蔵
女子桜蔭・女子学院・雙葉
東京都私立中学校の御三家

どの学校もよく聞く有名校ですね。

東大合格者数が多いということは、そこにいる生徒の学力レベルは高いということ。

東大に限らず国公立や早稲田、慶應といった難関大学への合格者も多い学校となります。

東大合格者数は毎年変化がありますし、御三家以外の学校の方が多い年もあるかと思います。

しかし、御三家の定義は長年変わりません。

これまで積みかねてきた実績と伝統があるため、この御三家の定義は今後も変わらないと言えます。

ちなみに神奈川の御三家はこちら。

男子栄光学園・聖光学院・浅野
女子フェリス女学院・横浜雙葉・横浜共立学園
神奈川県私立中学校の御三家

神奈川の女子御三家は東大合格者数はそれほど多くないものの、昔からある伝統校として有名な学校ですね。

難関校と中堅校の境目に大きな差はあるものではない

難関校・中堅校とグルーピングされると、どうしても「難関校は難しい」「中堅校はなんとか受かりそう」というイメージを持つ家庭も多いと思います。

しかし、冒頭に説明した通り、難関校と中堅校に明確な定義はありません。

また本番入試には偏差値だけでなく、入試倍率や試験問題との相性、そして試験当日の受験生のモチベーションなど、様々な要因が関連するものです。

そのため、難関校だから、中堅校だから、ということはあまり気にせず、私立中学全体を俯瞰してみる際の1つの目安程度に頭に入れておくことが大切です。

難関校・中堅校は1つの目安として参考程度にみておけばよいね。

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