ChatGPTが変える中学受験の効果的な学習法

中学受験とテクノロジー

中学受験は多くの家庭にとって大きなイベントですが、ここ数年のAIの進化により、その学習環境も大きく変わりつつあります。特にChatGPTに代表される生成AIと言われる対話型AIは、中学受験の学習をサポートするツールとして徐々にニュースなどで目にするようになってきました。

コロナ禍で小学生全員にipadなどタブレット機器が配布されオンライン授業が浸透したのはわずか数年前のことです。それまではプリント学習が中心だったものが今では信じられないですね。

我が家の娘2人も今ではipadで宿題を提出したり動画や写真を撮ったり、オンラインで授業を受けたりと、それが当たり前のように使いこなしています。数年前では考えられなかったことです。

タブレット学習が浸透したと思ったら、次はAIです。小学生や中学受験を行う受験生にとってもAIの影響があることは間違いありません。本記事では、ChatGPTを活用した中学受験の新しい学習スタイルと、その効果的な使い方について考えてみたいと思います。

ChatGPTが中学受験にもたらす影響

ChatGPTは以下のような形で中学受験に影響を与えると考えられます。

  1. 個人ごとにパーソナライズされた学習サポート
  2. いつでもどこでも学べる環境
  3. 志望校に応じた対策
  4. 学習の効率化

1. 個人ごとにパーソナライズされた学習サポート

ChatGPTは、子どもの理解度や進捗に応じて、個別にカスタマイズされた学習サポートを提供します。例えば、ある生徒が算数の特定の単元でつまずいている場合、ChatGPTはその単元に関連する問題を出題し、解説を行うことができます。

中学受験で最重要科目は間違いなく算数です。算数に最も多くの時間を費やすのは中学受験生であれば全員納得するかと思います。それだけ難しい、差がつきやすいということは塾の説明でも何度も聞いたことがあると思います。

自宅で我が子の様子を見ていると算数も単元によって得意なもの不得意なものがあることがわかると思います。私も娘も「つるかめ算」や「図形」は得意だけど「場合の数」が苦手とかありました。

ただ授業はどんどん進んでいくため、わからない部分や単元をChatGPTに聞いて学習していくということは学習方法としては現実的によい方法だと思います。ChatGPTはものすごく頭がいいので、「小学生にわかるように説明して」と言えば、簡単な文章で教えてくれるからすごいのです。

ChatGPTを活用することで、子ども一人ひとりのニーズに合わせた学習が可能になりますね。

2. いつでもどこでも学べる環境

従来の塾や家庭教師による指導は、時間や場所に制約されることが多いですが、ChatGPTはインターネットさえあればいつでも利用できます。これにより、子どもたちは自分のペースで学習を進めることができ、効率的に勉強を進めることができます。

自宅で毎日宿題をしている中でわからない部分があると「明日塾で先生に質問しよう」という話になるかと思いますが、ChatGPTに聞けばその場で解決することができます。そのため自分のペースで手を止めずに学習を進めることができます。

3. 志望校に応じた対策

志望校によって求められる知識やスキルは異なります。ChatGPTは、「○○中学校」の入試傾向や過去問を基にしたアドバイスを提供し、その学校特有の対策を立てる手助けをします。これにより、志望校合格に向けた戦略的な学習が可能になります。

これはSAPIXや四谷大塚など進学塾側が主に活用すると思います。大量のデータを分析することはChatGPTのまさに得意とする分野のため、今後は志望校と生徒の回答をもとに、1人1人に応じた細かいサポートがされていくと思われます。

4. 学習の効率化

ChatGPTは大量の情報を瞬時に処理し、必要な情報を引き出す能力があります。これを活用することで、効率的な復習や新しい知識の獲得が可能です。例えば、「歴史の重要な出来事について教えて」とリクエストすれば、要点をまとめた解説が得られます。

自宅で毎日宿題をしている中でわからない部分をChatGPTに聞くというのがイメージしやすいと思います。ipadのSiriのように音声入力もできるので、家の家庭教師としてChatGPTがいると思ってもいいかもしれません。音声入力に抵抗のある大人は多いかもしれませんが、我が家の娘は何の躊躇もなくipadに話しかけているので、今の小学生は音声入力も普通に使いこなすでしょう。

ChatGPTを活用した効果的な学習法

1. 知識の補完と疑問解決

教科書や参考書で理解できない概念があれば、ChatGPTに質問することで簡潔でわかりやすい解説を得られます。このプロセスは、自分自身で調べることによって知識が定着しやすくなるため、非常に効果的です。

2. 模擬問題の作成

過去問や問題集を解き終わった後、ChatGPTに新しい練習問題を作成してもらうことで、実践力を高められます。特に苦手な分野について重点的に問題を出題してもらうことで、弱点克服につながります。

塾の宿題で手一杯という過程が大半かと思いますが、特定のテーマや分野についての理解を深めたいという時にChatGPTに問題を出してもらうという方法も有効だと思います。

3. 英作文や小論文の添削

英語や国語の学習において、ChatGPTは英作文や小論文の添削にも活用できます。自分で書いた文章を入力すると、文法や表現についてフィードバックが得られるため、自信を持って文章を書く力が養われます。

ChatGPTの文章作成能力も驚くほどのクオリティです。そのため、文章の添削にもChatGPTを十分に活用できると思います。

4. 記憶定着のためのクイズ作成

暗記科目が苦手な場合、ChatGPTにオリジナルのクイズを作成してもらうことで、楽しみながら復習できます。クイズ形式で知識を確認することで、記憶がより定着しやすくなるでしょう。

SAPIXだとコアプラスで社会・理科に関してはひたすら暗記をしているかと思いますが、テキストを眺めるだけでなくChatGPTを活用した暗記も1つの方法として考えられます。

5. 学習スケジュール管理

ChatGPTは学習スケジュールの管理にも役立ちます。例えば、「1週間後に算数と国語のテストがあります」と伝えると、それに合わせた勉強計画を提案してくれます。このような計画的なアプローチは、効率的な学習につながります。

ChatGPT活用の注意点

1. 情報の正確性

ChatGPTの回答は、過去のある時点までの情報をもとに回答している場合もあるため、最新の入試情報には対応していない可能性があります。そのため、新しい情報については公式サイトや信頼できる資料から確認することが大切になります。

2. 人間による指導の重要性

ChatGPTはあくまでも補助ツールであり、塾や家庭教師による指導を完全に代替するものではありません。特に複雑な問題や生徒個々の感情面でのサポートには、人間によるフォローが必要になりますので、ChatGPTがあれば全て大丈夫というわけではありません。

3. 適切な使用

ChatGPTに頼りすぎず、自分で考える力を養うことが重要です。AIツールとして利用する際には、自分自身で問題解決能力や思考力を高める努力も忘れないよう心掛けましょう。

ChatGPTに聞けば答えも教えてくれるため、宿題の答えを聞いているだけでは自分の理解にはつながらないことは容易に想像がつくと思います。中学受験をするのはまだまだ子供である小学生のため、使い方には親がある程度コントロールしてあげる必要があると思います。

まとめ

ChatGPTは中学受験の学習を効率化し、個別化された学習体験を提供する強力なツールです。しかし、その使用には適切な判断と人によるフォローとのバランスが大切だと思います。ChatGPTに代表される生成AIはこれからさらに進化していきますが、人間の長所を組み合わせることで、より効果的な中学受験対策が可能になると思います。今後、中学受験生たちがこの新しい技術をどのように活用していくか、その成長と成果が楽しみですね。