データで見る2025年中学受験の志望校トレンド

中学受験入門

2025年の中学入試もひと段落し、入学に向けて手続きや準備を進めているご家庭も多いかと思います。

各塾でも2025年入試結果報告として説明会を実施しているころですね。我が家の長女は1年前に受験を終えましたが今年の中学受験は昨年に比べてどうだったのか気になるところです。また、我が家の次女は2027年受験予定なので、私自身、頭の中の情報を新しい情報に入れ替えていかないと思っています。

本記事では、2025年中学入試の最新データと傾向を分析し、2025年の志望校のトレンドについて説明したいと思います。

受験者数の動向と背景

受験者数の推移

2025年の入試では、2年連続で受験者数が減少し、中学受験率は21.5%となりました。この傾向は、コロナ禍の影響が徐々に薄れ、受験生の行動パターンが変化したことを示していると言えます。

2023年に比べると2024年、2025年と受験者数が減少していますが、小学生全体の人数自体が減っている中では中学受験の人気は昨年と同様程度だと感じています。

地域別の傾向

首都圏では、東京都の受験率が最も高く、神奈川県、埼玉県、千葉県と続いています。特に、東京都では23区内の受験率が高く、郊外に比べて中学受験への関心が高い傾向が続いています。

これは23区内でも港区や文京区など受験率が高い地域もありますし、来年以降も高い受験率は変わらないでしょう。

男女別の傾向

男女別の受験率を見ると、女子の方が男子よりも若干高い傾向が続いています。これは、女子校の人気や、共学校における女子の合格率の高さが影響していると考えられます。

学校見学と出願傾向の変化

実来校者数の増加

多くの学校で説明会の実来校者数は増加しました。これは、コロナ禍で制限されていた対面での学校見学が再開されたことによる反動と、より慎重な学校選びの傾向を反映しています。

長女が受験をした2025年受験生の時にはコロナ禍で説明会の予約が取れないという事態が頻発していた経験がありますが、最近はコロナ禍前同様に説明会が開催されているので、説明会に参加しやすい状況だと思います。長女の際は説明会の申し込み受付開始直後に埋まってしまう、アクセス集中でサーバがダウンしてしまうなどありましたが、、今はそういうものはないでしょうね。

のべ来校者数の減少

一方で、のべ来校者数は減少した学校もありました。これは、受験生が複数の学校を直接見学した上で、慎重に出願・受験する学校を選択する傾向が強まったことを示しています。

オンライン説明会の定着

コロナ禍を経て、オンライン説明会が定着しました。多くの学校が対面とオンラインのハイブリッド形式で説明会を開催しており、遠方の受験生にとってはアクセスしやすくなっています。

注目される学校の動きと入試制度の変更

新設入試と校名変更

2025年の入試では、以下のような学校の動きが注目されました:

  1. 東京農業大学第一の2月1日入試の新設
  2. 東京女子学院の校名変更
  3. 明法の共学化

これらの変更は、各学校の特色をより明確にし、受験生にアピールする狙いがあります。

入試科目の変更

一部の学校では、従来の4科目(国語、算数、理科、社会)に加えて、英語や適性検査を導入する動きが見られます。これは、グローバル化や思考力重視の傾向を反映しています。

複数回受験の増加

多くの学校が複数回の入試を実施するようになり、受験機会が増えています。これにより、受験生は自身の実力を複数回試す機会を得られるようになりました。

オンライン学習の普及と影響

オンライン学習の浸透

コロナ禍を経て、オンライン学習の普及が進みました。2021年の調査では、小学生のオンライン学習普及率が低学年で48.8%、高学年で58.0%に達しています。この傾向は2024年の入試にも影響を与え、オンライン対応の学習サービスへの需要が高まっています。

学校のICT環境の重要性

オンライン学習の普及に伴い、学校のICT環境の充実度が志望校選びの重要な要素となっています。タブレットの導入状況やオンライン授業の実施体制などが、保護者や受験生の関心事となっています。

自学自習能力の重視

オンライン学習の浸透により、自学自習能力の重要性が増しています。多くの学校が、この能力を評価する入試問題や面接を導入しています。

英語教育の重視とグローバル化への対応

英語入試の導入

グローバル化の進展に伴い、英語教育を重視する動きが強まっています。一部の学校では英語資格入試の導入や、グローバルクラスの新設などの取り組みが見られます。

国際バカロレア(IB)プログラムの導入

一部の学校では、国際バカロレア(IB)プログラムを導入し、グローバル人材の育成に力を入れています。これらの学校では、英語力だけでなく、批判的思考力や異文化理解力も重視されています。

海外大学進学サポート

グローバル化に対応し、海外大学への進学をサポートする中学校も増えています。これらの学校では、SAT対策や海外留学プログラムなどが充実しています。

探究学習の重要性と学校の取り組み

探究学習重視校の人気

多くの学校が探究学習に力を入れており、この傾向は今後も続くと予想されます。2024年の学習塾が勧める「探究学習に力を入れている中高一貫校」ランキングでは、栄東(埼玉・共学)が3位、芝浦工大柏が4位にランクインしています。

探究学習の評価方法

探究学習を重視する学校では、入試においてもプレゼンテーションや課題解決型の問題を取り入れるなど、従来とは異なる評価方法を採用しています。

STEAM教育の導入

Science, Technology, Engineering, Arts, Mathematicsを統合的に学ぶSTEAM教育を導入する学校も増えています。これらの学校では、実践的な問題解決能力の育成に力を入れています。

志望校選びのポイントと具体的アドバイス

1. 学校の特色を理解する

各学校の独自のプログラムや教育方針を十分に調査しましょう。学校のウェブサイトや説明会資料を丁寧に読み込み、自分の興味や適性と合致するかを確認することが重要です。

2. オンライン対応を確認

学校のオンライン学習への対応状況を確認することが重要です。緊急時のオンライン授業体制や、日常的なICT活用の状況などを確認しましょう。

3. 英語教育の内容を吟味

グローバル教育の充実度を考慮に入れましょう。英語の授業時間数、ネイティブ教員の割合、海外研修プログラムの有無などを確認することが大切です。

4. 探究学習の取り組みを評価

学校の探究学習への取り組みを確認し、自身の学習スタイルとの相性を考えましょう。プロジェクト型学習や課題研究の機会が豊富にあるかどうかも重要なポイントです。

5. 直接見学を重視

可能な限り学校説明会や見学会に参加し、実際の雰囲気を体感することが大切です。オンライン説明会だけでなく、実際に校舎を訪れることで、より具体的なイメージを持つことができます。

6. 進学実績だけでなく、教育内容を重視

偏差値や進学実績だけでなく、中学時代にどのような教育を受けられるかを重視しましょう。6年間の一貫教育の内容や、高校進学後のカリキュラムにも注目することが大切です。

7. 通学時間と学校生活のバランスを考える

志望校の位置と自宅からの通学時間を考慮しましょう。長時間の通学が学習時間や課外活動の時間を圧迫しないか、慎重に検討する必要があります。

8. 学費と奨学金制度を確認

学費の詳細と、利用可能な奨学金制度を確認しましょう。6年間の総費用を計算し、家計への影響を慎重に検討することが重要です。

9. 部活動や課外活動の充実度を確認

学習面だけでなく、部活動や課外活動の充実度も重要な選択基準です。自分の興味のある活動が盛んに行われているかを確認しましょう。

10. 卒業生や在校生の声を聞く

可能であれば、卒業生や在校生の声を直接聞く機会を設けましょう。学校の公式情報だけでなく、実際に学校生活を送っている(送っていた)人の意見は非常に参考になります。

まとめ

2025年の中学受験トレンドは、グローバル化、探究学習の重視、オンライン教育の普及など、社会の変化を反映したものとなっています。これらの最新トレンドと情報を踏まえ、自分に合った志望校を慎重に選択することが大切だと思います。

志望校選びは、単に偏差値や知名度だけで判断するのではなく、自分の適性や興味、将来の目標に合わせて総合的に判断することが重要です。また、保護者と子どもが十分に話し合い、互いの期待や不安を共有しながら決定していくことが大切です。

中学受験は、子どもの将来を左右する大きな選択の一つです。この記事で紹介した情報やアドバイスを参考に、慎重かつ前向きに志望校選びを進めていって頂ければと思います。