中学受験の進学塾はなぜ新学年が2月から始まるのか?見えてくる受験ビジネスと大人の事情

中学受験入門
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こんにちわ。スマイルパパ(@二児の中学受験生パパ)です。

小学校の1学年といえば4月から翌年3月までですが、中学受験の進学塾の学年は2月から翌年の1月までが1学年になります。なぜ塾の新学年は2月から始まるのでしょうか?

なぜ新学年が4月ではなく2月からなのだろう?

この記事は、進学塾の学年がなぜ2月から始まるのかについてお話しします。

2月1日が受験本番だから

東京都・神奈川県の中学入試は毎年2月1日から始まります。

「2月の勝者」というタイトルの漫画が出版されることからわかるように、中学入試の本番は2月です。

埼玉県や千葉県など東京都・神奈川県以外は1月から試験が開始される地域もあります。

しかし、中学受験生の大多数を占めるのが東京都・神奈川見となるため「中学受験といえば2月」として世間的に知られています。

2月1日に試験本番を迎えるのは小学校6年生です。

小学校6年生の受験生たちのほとんどは、1月の最後の最後まで塾に通いながら、本番試験に向けて勉強に励んでいます。

しかしそれも1月末までの話で、2月になるとあとは本番試験を受け、中学受験が終了となります。

つまり、6年生の塾通いは1月末で卒業ということです。

そのため、6年生の1月末がちょうど1年間の終わりになる予定で塾のカリキュラムを考えていくと、新学年の始まりが2月からになるということが1つ目の理由として言えます。

6年生の1月末でちょうど1年になるように考えると2月が開始になるんだね。

進学塾という商売を継続的に運営するため

中学受験の本番試験が2月だということは理解できますが、それによって塾の新学年が2月から始まる必要はあるのでしょうか?

小学校と同じように学年の始まりは4月として、6年生の1月末までで終わる予定にすればいいのではないかと思ってしまいます。

新学年は小学校と同じように4月から開始するとダメな理由はあるのだろうか?

そこにはもう1つ大人の理由があるのです。

進学塾はボランティアの活動ではなく、教育事業を手掛ける会社です。そして進学塾で教壇に立つ先生は会社に雇われて給料をもらっている人たちです。

進学塾も会社として運営するためには、売上を上げてお金を稼ぎ、先生達にお給料を払い続けられる必要があります。

進学塾の主な収入源は生徒の毎月の月謝です。

そのため、安定期に進学塾を運営するには安定期に毎月の月謝が入ってくる仕組みが必要になります。

ここまで話をするとわかってきますが、新学年の開始を4月とした場合、6年生の通塾が1月末で終わったあと、2月、3月の2ヶ月間が生徒が少なくなってしまうことになります。

生徒が少なくなるということは、毎月入ってくる授業料の収入が減るということ。

会社としては、当然そうならないような仕組みを考えた結果、6年生の入試を終えた翌月には新学年がスタートすることで常に一定数の生徒を抱えて運営できる仕組みになっているのです。

そしてこの仕組みは特定の進学塾が個別に行なっているものではなく、中学受験塾の業界全体として同じサイクルで考えられています。

どの塾も生徒が減ってしまうことは避けたいため、2月を開始にする同じ仕組みで運営されているわけです。

2月が新学年の開始は、進学塾の運営を考えた、大人の事情から成り立ったと言えるでしょう。

進学塾も会社だから、安定的に収入が得られる仕組みが必要なのだね

まとめ
  • 中学受験の本番入学試験が2月のため1月末までを1年としてカリキュラムが組まれている
  • 塾の経営上、6年生の受験が終わるタイミングですぐに新しい生徒を迎え入れ、常に安定的に月謝(売上)が得られるように考えられた結果、2月がスタートとなった
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