【体験談】公文式は中学受験に意味があるか?娘の体験から分かった公文式の上手な付き合い方

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こんにちわ。スマイルパパ(@二児の中学受験生パパ)です。

「公文行っくもん♪」のCMでお馴染みの塾といえば公文式があります。

北は北海道から南には沖縄まで、日本全国津々浦々「こんなところにもKUMONの教室があるんだ?」と旅行先でも看板をよく目にすることがある公文式。

中学受験をする家庭では、低学年のうちに公文式に通わせている家庭も多いと思います。

実際、我が家も娘を幼稚園児の頃から一時期、公文式に通わせていました。

中学受験をする場合、公文式に通った方がいいかどうかという話題をよく耳にします。

公文式って中学受験する場合に意味あるのだろうか?

この記事では、公文式と中学受験の受験勉強についてお伝えします。

公文式とは

まず最初に、そもそも公文式とはどのような塾でしょうか。

公文式のホームページでは、公文式学習を以下のように説明しています。

公文式学習とは、解き方を教わるのではなく、自分の力で教材の問題を解く学習法で、
「やればできる」という自己肯定感を育み、未知の領域にも、自分から挑戦する力を培います。

公文式学習の特徴は、学校のような講義形式の授業は一切無く、渡されたプリントを日々黙々と解き続ける学習方法となります。

例えば、算数の計算問題の場合、1枚のプリントの表に10問、裏に10問の合わせて20問の問題が書いてあります。

プリントの問題は、微妙に数字の組み合わせが異なる問題が繰り返し並んでいます。プリントを1枚、2枚と繰り返し解いていくと解き方のパターンを覚えて解けるようになっていく仕組みです。

公文式ではプリントの解いた枚数により進み具合を管理していきますが、進み具合を公文式では進度(しんど)と呼びます。

最初は幼稚園生でも解ける問題から始まり、小学生、中学生とプリントの進度に合わせて内容が難しくなっていきます。

公文式の特徴として、プリントの進度と実際の年齢は関係ないため、幼稚園生で小学校の単元、小学校の低学年で高学年の単元の問題を解くことも普通です。

中学受験を考えている家庭では、本格的に塾に通い始める3年生の2月までに、小学校6年生までの算数の範囲は終えておくとよいと言う話をよく耳にしました。

新しい単元になると、最初の解き方は公文式の教室内で先生が教えてくれます。

しかし、残りは自宅に大量のプリントを持って帰り、日々プリントの問題を解きづつける学習スタイルになります。

授業無し、ひたすら計算問題を解きづづけるスタイルなんだね。

公文式をやっておくと中学受験に意味があるか?

さて、中学受験に向けて公文式をやっておくと中学受験に意味があるかというと、意味はあると考えています。

実際に我が家も娘が幼稚園生の時から公文式を始めましたが、実際に公文式を続けることで身につくことは確かにありました。

しかし、一方で公文式では身につかないことや、ネガティブな要素もあることも実感しました。

我が家の実感としては、公文式を続けることで中学受験に向けて良いこともありますが、あまり長い期間は公文式をやらないくてもよいと考えています。

我が家では幼稚園から小学校3年生まで続けていました。

もし、次に中学受験に挑む子供がいたとしたら、そこまで長く公文式を続けてはいないでしょう。

実際に公文式に通ってみて良かった点、ネガティブに感じた点を紹介していきます。

公文式をやるのも適度なところまでがちょうどよい。

公文式で毎日の学習習慣が身につく

初めて塾に通わせる家庭が最初に選ぶのが公文式である場合が多いです。

公文式は幼稚園生から通うことができる為、小学校で勉強を始める前に算数の勉強をスタートすることができます。

公文式は大量のプリントを自宅で毎日解いていくスタイルです。

そのため、まだ学習習慣がついていない子供であれば、毎日プリントを解くことで、日々の学習習慣が身についてきます。

また、1枚のプリントは、数分で終わる程度の量です。

子供はまだまだ気分にムラがあるもの。

その日の子供の気分や体調、他の習い事との兼ね合いで、プリントの量を調整できるのが自宅学習としてはちょうど良い仕組みになっています。

これから勉強を始める場合や、学習習慣を早めに身につけておきたい場合には、公文式は良いきっかけになると思います。

毎日プリントをこなしていれば、毎日の学習習慣が身につきます。

公文式の良さは計算が早くなること

公文式を続けていると学習習慣に加えて身についてくるのが「計算の早さ」です。

日々プリントに記載されている同じような問題を繰り返し解いていくため、数字の計算速度が格段に早くなります。

これは実際に公文式をやっている家庭では、子供のプリントを解いている様子を隣で見ていると、実感することでしょう。

計算の早さとはいわゆる暗算です。

暗算といえばそろばんが有名ですが、公文式を続けていることで頭の中の暗算にスピードが早くなります。

少しづつ数字の組み合わせを変える公文式のプリントの作り。

そして、1秒でも早く終わらせて遊びたいと思う子供の欲求が混ぜ合わさり、結果として暗算のスピードが早くなるのだと思います。

子供は早く宿題を終わらせて遊びたいですからね。

そのうちに、親よりも暗算が早くなるよ。

計算が早いと入試問題で有利

計算が解くスピードが早いと、中学入試の問題を解く際、他の受験生に比べて有利になります。

公文式のホームページにも同様のコメントが書いてありますが、公文式は早く正確に計算を行う能力を鍛える学習です。

早く正確に計算を行うことができると、計算以外に時間を多く費やすことができます。

例えば、文章題や図形の問題で答えを導き出すためには、文章を理解し、式を組み立て、計算を行い、答えを求めることになります。

計算を行うスピードが早ければ、文章を理解する、式を組み立てる部分に、より多くの時間を費やすことができるため、問題を解く際に有利になると言うのが公文式の考え方です。

この考え方は確かにその通りだと共感できます。

しかし、本格的に始まる中学受験の勉強のカリキュラムでは、算数の計算問題は毎日のトレーニングとして課されます。

「漢字と言葉」「計算問題」は中学受験の受験生にとっては、毎日のルーティンワークと言えるでしょう。

その為、公文式の計算練習をしていなくとも、中学受験の勉強をしている過程の中で、徐々に計算のスピードは向上するものです。

必ずしも公文式で早い計算能力を身につけておかなくても問題ありません。

4年生から始まる塾でも毎日計算トレーニングをするから、計算は早くなるよ。

計算の早さよりも思考力が重視される世の中

公文式は大量の計算問題を繰り返し解くことで、早く正確に計算できる能力が身につきます。

計算が早くできることは良いことですが、IT技術が発達した現代においては計算よりも、思考力がフォーカスされる時代です。

大量の計算を早く正確に解く能力は、コンピューターが普及する以前、人手を使い計算処理を行っていた時には重要な能力でした。

しかし現代においては計算や処理はコンピューターが行うことが当たり前。

人間はコンピューターやIT技術をうまく活用し、結果を導き出す能力が求められてきています。

今後、世の中の課題を解決するために思考できる力、自ら課題を解決できる力が益々求められることは間違いありません。

「現代社会に求められる能力を身につける」と言う点においても、公文式にはマッチしない部分があると言えるでしょう。

今は計算能力よりも思考力が求められる世の中になってきたんだね。

公文式は計算の意味を理解するものではない

公文式は、計算プリントが進み、新しいテーマに入ると、先生が解き方を教えてくれます。

先生は解き方は教えてくれるものの、計算問題自体の意味を教えるスタイルではありません。

小学校では、教科書を使い1+1が2になる考え方を理解しながら足し算を覚えていくと思います。

しかし、公文式には教科書がありません。

あるのは計算のプリントのみ。

計算問題を見ながら「この計算式の場合はここをこのように書く」と言う解き方の形を教えてもらい、生徒はその解き方の通り繰り返し計算問題をこなしていきます。

例えば、学習が進んでいくと「分数」や「約分」といったテーマも登場してきます。

分数同士の足し算なら分子同士を足す、分母の数が違う場合は分母を同じ数に揃えてから分子を足す、と言うように解き方の形を教え込まれます。

なぜ分子同士を足すのか、なぜ分母を同じ数に揃えるのか、そもそも分数とは何なのか?

といった、そもそもの意味を理解するよりも、繰り返し計算問題を解くことにより、体で解き方を覚えていきます。

その場では解くことができても、しばらく月日が経つと解き方を忘れてしまうものです。

計算速度は確かに早くなります。

文章問題や図形から式を自分で考えるといった思考力については、公文式での成長はあまり見込まない方がよいものです。

公文式のホームページでも、「公文式により計算を早く処理することによって、文章問題や図形から式を考えることに多くの時間を割くことができるようになる」とコメントがあることからも、早く正確な計算処理能力を身につける塾だと言えます。

公文式は早く正確な計算能力を身につける塾なのだね。

公文式のやりすぎは算数嫌いの原因になる

公文式はここまで説明してきた通り、計算問題のプリントを毎日黙々と解いていく学習です。

最初は塾に通うこと自体が新鮮であったり、学習内容も比較的簡単な内容なため、楽しく学習を始めることが多いでしょう。

しかし、数ヶ月と時間が経っていくと、来る日も来る日も計算の繰り返し。

「今日もやるの?」と徐々に飽きてくるお子さんも多いでしょう。

また、進度が進めば進むほどプリントの難易度も上がり、プリントをこなす時間も多くなっていきます。

その結果、大量の宿題プリントを抱え、計算が嫌になってしまうお子さんも出てきます。

子供に「学習習慣を身につけさせたい」、「勉強する楽しさを感じてほしい」色々な想いで公文式を始めると思います。

しかし、大量の宿題プリントに疲れてしまうと、そこから算数嫌いになってしまう可能性もあります。

中学受験では国語・算数・理科・社会のうち、1番力を入れる教科が算数です。

算数が得意な生徒は、中学受験を有利に進めることができるほど大事な教科。

算数の準備で始めた公文式で、算数嫌いにつながるネガティブな経験とならないよう、適度なペースで進めることが大切です。

特に、進度が進み先取り学習として、小学校低学年の段階で小学校高学年の単元をこなす場合には要注意です。

算数嫌いにならない適度なペースでこなすことが大切だね。

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